2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
様相論理を学ぶと体系が沢山現れることが気になると思う。 それじゃあ一体いくらあるんだ? という疑問に対してこう答えられる。 S4を含む様相論理だけで非可算無限個ある。 つまりアホほど存在するのである。 Kit Fine, "An ascending chain of S4 logics",…
はじめに テキストはPatrogia Latina 64を使用した。以下のサイトで読むことができる。 https://archive.org/details/patrologiaecurs12unkngoog/page/n645/mode/2up 翻訳 [1184B5] これら(三段論法と帰納)が論証の二つの原理であり類であるのと同様に、二つ…
入門書による独学でも大学の講義でも記号論理学の初歩として学ぶと思われるのは(古典論理の)真理値表の概念と計算方法である。そして少し進んだ講義ではそのあとに証明体系としてシーケント計算よりも自然演繹を学ぶところが多いのではないかと思う1。 真理…
はじめに テキストはPatrogia Latina 64を使用した。以下のサイトで読むことができる。 https://archive.org/details/patrologiaecurs12unkngoog/page/n645/mode/2up 翻訳 [1173B] 昔のペリパトス派の人々がlogicēと呼んだ言論についての学全体は二つの部分…
はじめに 逸名著者によるLogica "Ut Dicit"のディアレクティカに関する箇所("Ut Dicit"の最初の部分)を訳出する。テキストはL.M. de Rijk, Logica Modernorum: a Contribution to the History of Early Terminist Logic: Vol II - Part II, Van Gorcum,1967 …
はじめに 逸名著者によるDialectica Monacensisのディアレクティカに関する箇所を訳出する。テキストはL.M. de Rijk, Logica Modernorum: a Contribution to the History of Early Terminist Logic: Vol II - Part II, Van Gorcum,1967 (pp.461-462)を使用し…
カリー・ハワード対応で有名なハワードの論文を今更ながら読んでみたので簡単に解説する。この著作は1980年のカリーへの記念論文集で出版されているが元々は1969年にmanuscriptとして読まれ引用されていたものである。1980年版では1969年版(未読)にほとんど…